私の青春の一冊〜カラフル〜
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
こんにちは。
今日は特別お題について書いてみます。
中学生の時は毎日本を読んでいました。
よく読んでいたのが、さくらももこさんや
よしもとばななさんのエッセイ
宮部みゆきさん
児童文学
特に好きだったのがミステリーやファンタジーでした。
ちょうどハリーポッターが流行っていたので、
家で徹夜して分厚い本を一気に読んだりしていました。
ハリーポッターも好きでしたがサークルオブマジックというファンタジーの方が私は気に入っていて何回も読んでいました。
- 作者: デブラ・ドイル,ジェイムズ・マクドナルド,武者圭子
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- 発売日: 2007/04/21
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ファンタジーというか現実世界とは違う空間、存在しない物、そういったものに憧れを抱いていたのです。
それがある日のこと、
手元にある本は全て読み終わってしまって
次に何を読もうかと考えていた時に
姉からオススメされて借りたのがこの本。
- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09/04
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普段だったら手を伸ばさないジャンルでしたが、
あらすじを読むと天使が出てきたりして少しファンタジーなんじゃないかと思い、期待して読み始めました。
この本は映画化もされて有名なので知っている方も多いと思いますが、
読んでいない人、知らない人もいると思うのですネタバレはしません。
大まかなあらすじは
主人公は死んでしまって魂となりましたが、
天使が現れて、とある自殺してしまった男の子の身体に入り生き返ることになりました。
その男の子は家庭の事情など様々な理由があって、絶望し、どうしようもなくなって自殺してしまいました。
主人公が第三者の目で見て、男の子の代わりとして生活していくと、どんどん周囲のことがわかってきます。
どうしようもなく救いもなかったと思われた男の子の人生は本当はそうではなかったのです。
自殺という重いテーマ。
数ページ読んで、最初に予想していたファンタジーのような楽しいものじゃないと焦りました。
でも、続きが気になって読み切らずにはいられませんでした。
自殺するくらいつらく、色のないモノクロな世界。
そこから、色の溢れるカラフルな世界へと変わる。
中学生だった私にとって
始めて本を読んで涙が出た作品でした。
作者の森絵都さんの本も好きになり色々読むようになりました。
- 作者: 森絵都
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- 作者: 森絵都
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何冊か読みましたが同年代が主人公の話が多くて、
物語なのに、実際に身近で起こったもののように感じられたり
登場人物が現実にいるんじゃないかと思えるくらい感情移入されてしまいました。
自分はクラスの中でも地味で
ただ毎日が過ぎていくのを待っているような人間でしたが、
本を読むことでその物語に入り込み、
自分が得られなかった青春、
クラスメイトとの関わり、
甘酸っぱい恋愛を体験できた気がしました。
心を揺さぶられる本に出会ったのはこのカラフルという本が始めてでした。
今まで何百冊と読んできた中でパッと思い浮かび、また読みたいと思ったのはこの本です。
この本を思い出すとき、共にに中学時代を思い出します。
まだ読んだことのない人、または中高生のお子さんがいる人にぜひ読んで欲しいです。
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